今回も米国の高配当株としては人気銘柄である「PEP / ペプシコ」の銘柄分析をしてみようと思います。
PEP / ペプシコとは
ペプシコは言わずと知れた、飲料および食品の製造、マーケティング、販売する企業です。
ペプシコーラやマウンテンデューなどの飲み物、ドリトス、チートスなどのスナック菓子が有名です。
日本でもよく見る商品が多いですね。飲料だけでなく食品分野も含む総合的な食品・飲料企業として、世界中で事業を展開しています。
近年の事業戦略としては健康的な飲料や食品の開発に注力しており、消費者の健康志向の高まりに対応しているようです。
PepsiCo SmartLabel というサイトで商品ごとの成分表示を閲覧できるようになっていたり、PepsiCo Health & Nutrition Sciences は栄養研究とペプシコのビジネス目標をつなぐ架け橋として、より健康的な選択と、栄養学的に有益な多様な原料をサポートする目的で運用されているようです。
さらに環境保護や持続可能な農業などのESG課題に積極的に取り組んでおり、これが投資家からは長期的な企業価値向上につながると期待されているようです。
投資するかどうかの指標
次に、この企業に投資をするかどうか、以下の指標をもとに見ていきたいと思います。
- トータルリターン(過去5年平均)
- 配当利回り(過去5年平均)
- 連続増配年数(または非減配年数)
これらの指標については以下の記事に詳しくまとめています。
トータルリターン(過去5年平均)
まずはトータルリターンから見ていきます。
過去5年間のトータルリターンは45.42%なので、年平均に直すと9.084%となります。
直近12ヶ月のトータルリターンがマイナス0.60%なので気になるところではありますが、一旦長期で見てプラスなので良さそうです。
配当利回り(過去5年平均)
次に配当利回りを見ていきます。予想配当利回りと、過去5年平均の配当利回りどちらもチェックします。
今年の予想配当利回りは3.12%ですが、過去5年間の平均配当利回りは2.71%で、こちらも個別株の中では高い水準と言えます。
連続増配中の銘柄なので、平均よりも直近の予想利回りの方が高くなっているのかもしれません。3%を超えてくれば、一般的には高配当株の部類に入ると思います。
連続増配年数(または非減配年数)
最後に連続増配年数(または非減配年数)を見ていきます。
連続増配年数は脅威の52年連続です。設立以来ではないものの、連続増配年数が50年を超えると米国市場では配当王になります。
ここを見るだけでもこの企業へ投資することへの安心感が高まりますね。
こちらも高配当株投資家の中では人気の銘柄です。配当利回りとしては他の個別の高配当銘柄に比べて若干低めですが、連続増配年数と配当性向などの数値も併せて見るに株主還元への高い意識が見受けられます。
高配当株投資は配当利回りだけに注目して集中投資をしてしまうと暴落時のリスクも一手に引き受けることになってしまうので、リスク分散の観点からもぜひポートフォリオに組み入れたい銘柄です。
まとめ
こちらもたばこセクターと同様に、健康志向の高まりによるユーザーのニーズの変化に直面している状況です。
しかし企業のホームページなどを拝見してみて、EGS課題への積極的な取り組みやユーザーへの成分表開示など、消費者の健康志向の高まりに対応しているように見受けられました。
個人的にも応援したい気持ちが高まったため、投資しつつ今後の企業の動向も見守りたいと思います。
👋