米国株

銘柄分析【PM / フィリップ モリス インターナショナル】

今回は米国の高配当株である「PM / フィリップ モリス インターナショナル」の銘柄分析をしてみようと思います。

PM / フィリップ モリス インターナショナルとは

フィリップ モリス インターナショナルは言わずと知れた、米国の世界最大級のたばこ会社の一つです。

  • 2008年にアルトリア・グループから分離・独立して設立された
  • 米国を除く世界約175の市場で事業を展開している
  • 主力ブランドには「マールボロ」「L&M」「パーラメント」などがある

こちらも米国の高配当株投資先としては有名すぎる企業です。

近年の事業戦略としては従来の紙巻たばこに加え、加熱式たばこや電子たばこなどのスモークフリー製品に注力しているようです。

日本でもよく見かける加熱式たばこ「IQOS(アイコス)」を世界84カ国・地域の主要都市で販売しています。

フィリップモリスジャパンの企業ページにも、たばこの煙による有害性について言及しており、よりサステナビリティに力を入れているようです。

投資するかどうかの指標

次に、この企業に投資をするかどうか、以下の指標をもとに見ていきたいと思います。

  • トータルリターン(過去5年平均)
  • 配当利回り(過去5年平均)
  • 連続増配年数(または非減配年数)

これらの指標については以下の記事に詳しくまとめています。

トータルリターン(過去5年平均)

まずはトータルリターンから見ていきます。

過去5年間のトータルリターンは105.26%なので、年平均に直すと21.052%となります。

20%以上と脅威のトータルリターンなので、文句なしのトータルリターンですね

配当利回り(過去5年平均)

次に配当利回りを見ていきます。予想配当利回りと、過去5年平均の配当利回りどちらもチェックします。

今年の予想配当利回り(4.25%)と過去5年平均の配当利回り(5.06%)

今年の予想配当利回りは4.25%ですが、過去5年間の平均配当利回りは5.06%で、こちらも個別株の中では高い水準と言えます。

連続増配年数がプラスなのに配当利回りが平均よりも低いということは、株価の水準が上がったということでしょうか。

連続増配年数(または非減配年数)

最後に連続増配年数(または非減配年数)を見ていきます。

連続増配年数が15年(設立以来)

フィリップ モリス インターナショナルの連続増配年数は15年で、2008年にアルトリア・グループから分離して初年度から配当が出ているため、設立以来連続で増配しているということになります。

アルトリア・グループとセクターが同様ではありますが、以上の3つの指標を見るにポートフォリオの主要銘柄を担うものになると思います。

高配当株投資家の中ではこちらもあまりにも有名な銘柄ですが、自分でこうして数値を見て理解し納得することで主体的に投資できるようになると思っています。

注意点

こちらもアルトリア・グループと同等に、世界的に嫌煙の流れであったり環境配慮に向けた動きが活発になっている中での課題に直面しています。

日本国内においてはフィリップモリスジャパンを通じて、函館空港の全面紙たばこの禁煙化山形蔵王温泉スキー場の全ての喫煙所を加熱式たばこ専用にするなどのサステナビリティに向けた活動も活発に行われている印象です。

その辺りの企業の取り組みについてもウォッチしていきたいと思います。

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